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Alberobello アルベロベッロ

 大きなプーリア州の中でも、日本人に一番人気の町といえばやはりアルベロベッロだろう。 白壁の上にちょこんと乗っかった、とんがり屋根のトルッリは、まるでおとぎの国に来たような錯覚に陥る。
プーリアの大地には、ぽつん、ぽつんとこのトルッリが点在するが、アルベロベッロのようにこれだけ多くのトルッリが残っているのは、ここだけ!

アルベロベロへは、バーリ中央駅構内から、私鉄SUD-EST線で約1時間半ほど。ただし、SUD-EST線は日曜日はバスによる振替運行で、本数が非常に少なくなるため、日曜日移動は避けたほうが懸命。

駅前からはVia GiuseppeMazziniをまっすぐ歩き、三叉路に出たらViaGaribardiを進むとMunicipio(市役所)のあるひろばに出る。そこからすぐ先が、Zona Monumentiといって、世界遺産に登録されているトルッリのある大集落Monti地区になる。駅からは徒歩15
分程度(約1Km程度)の距離でトルッリ地区に到着する。

●ナポリから日帰り! アルベロベッロ観光<混在なし>

 朝ナポリのホテルを出発し、専用車で一路アルベロベッロへ。ちょうど12:00頃、アルベロベッロの中心広場に到着します。到着後は各自フリータイム。ランチに観光にたっぷり3時間の自由時間ですので充分観光できます。
また、ナポリから日帰りで世界遺産のマテーラとアルベロベッロを一日で回るコースもございます。
ドライバーさんは英語を話すプロフェッショナルチームです。ベストセラーの専用車プランで、ストレスなしの一日を!

メールでのお問い合わせ先
miyako.iwai@gmail.com

● アルベロベッロのトルッリ(とんがり屋根)の歴史

 トルッリとは、ギリシャ語のトロス(tholos:円形の建物の意)に由来すると言われている。地中海の広域を支配した北アフリカのハム族の遺跡から来ているという説もある。イタリアでは、サルデーニア島に似たような建造物がある。小さな家は、元々は農作業道具を置く小屋として、町にに住んでいても、田舎に働きにくる農民が仮眠をする部屋として、畑の中に建てられていた。

15世紀の末近くにある、コンベルサーノの町のアックアビーバ伯爵は、戦いで功績を収めた公爵に、アルベロベッロ一帯の土地を貰い受ける。伯爵は、計画的に農民を呼んで、この手つかずの土地の開梱を始めた17世紀には現在のように、アイアピッコラ、モンティの二つの地区となり、今のような町になった。伯爵は王様に払う不動産税をごまかすために住民にモルタルを使わない、石積みの方法で家をつくるように命令し、王の見回りが来る時に、家を解体させて納税をごまかしていた。という言い伝えはあまりにも有名だ。

アルベロベッロの名前の由来はその開墾地の中心にあった、ラテン語のシルバ・アルボリス・ベッリに由来する(美しい樫の森(Sylva Arboris Belli)

● アルベロベッロのトルッリの屋根に込められた意味

あの不思議な形の円錐形の建物トルッリは、一体どうやって作られているか?はモンティ地区にある、ジュゼッペ・マッフェイさんのお店のミニチュアを見せてもらえば と~っても良く解る。一つのトルッロを作るのに約3ヶ月から、3ヶ月半かかるといわれているが、その大半は、石の加工期間。 適切な大きさの石や、屋根の部分に使用する薄い石を準備し、たった2週間で組立てしまうそう。そして、印象的な白壁も、このプーリアの土壌に多く含まれる石灰をまるでペンキのような塗料に変えて、どんどん上塗りさる。

●屋根の石 スレート(CHIANCARELLE)
 そもそも石灰質のカルスト台地なので、トルッリの原料となるCHIANCARELLA(スレート)が地面を掘れば出てくる。 テレーザさんによれば、畑を開墾するときも、まず土を入れてからでないと話しにならない。「掘れば石が出てくるから、 畑には出てきた石で垣根を作っているでしょう、ほら」と教えてくれた。なるほどここまで来る道のオリーブ畑には、 殆どに石の垣根があった。なので、あの可愛いトルッリは豊富な石にやり場に困った住民の創意工夫で作られたと言っても 過言じゃないでしょう。

●屋根の先っぽの飾り尖塔(PINNACOLLI)
 屋根のてっぺんを見れば気がつくけど、いろんな形をしている。 一般的に3つの石を組み合わせて作られていてそれぞれに意味を持っている。

●屋根のマーク(SIMBOLI)
 屋根の部分には不思議なマークが書かれている。キリスト教意外の異教徒とキリスト教の物とがあり、 昔は住民はその源が別々の家族の寄せ集めだったからだ。その中のいくつかは災いから家族を守るという意味だったりと 考えられている。 

● 旧市街地の見どころ

モンティ地区(Rione Monti)

トルッリが立ち並ぶ旧市街地区の中心にある、LargoMartellotta(マッテロッタ広場)。ここを境に2つの地区に分かれている山の斜面に向かってトルッリがたくさん立ち並ぶのは、Monti(モンティ)地区と呼ばれ、約1030戸のトルッリが立ち並ぶ。ひとつのとんがり屋根がトルッロ、複数形でトルッリと呼ばれていて、とんがり屋根一つに対し部屋がひとつある計算になる。
モンティ地区は現在、どのほとんどがお土産物やレストラン、BBなどでここに住んでいる人はごくわずか。このモンティ地区の一番高い場所には聖アントニオ教会がある。外観が周囲と同じくトルッリなのでツーリストに人気があるが、1926年に建てらた新しめの教会で、中は普通の教会だ。

アイアピッコラ(Aia Piccola)

先ほどの町の中心広場、LargoMartellotta(マッテロッタ広場)を挟み反対側の地区がアイアピッコラ地区。こちらは約400戸の屋根がある住宅地で、現在もトルッリの中で暮らしている人々の生活が垣間見れる。モンティに比べ生活感があり、トルッリィの形や年代もそれぞれ違って非常に趣深いので、ぜひこちらの地区にも足を運んでみたい。

マッテロッタ広場からアイアピッコラ地区をつなぐ上り坂Via Brigata Reginaの途中にある展望台Belvedereから見るモンティ地区はたくさんのトルッリが見えて圧巻の写真スポット。。

また、市庁舎広場(Piazza del Popolo)から見える大きなカテドラルの裏には、18世紀に建てられた司教の家で、アルベロベッロで初めての”二階建てでモルタルを使った建築”だった。Trullo Sovrano(トルッロソブラーノ)がある。現在は博物館として見学が可能。

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